図面を広げ、1ミリ単位で納まりを確認する。取付方法、反り、重さに耐えられるか?完成した後の使われ方まで想像しながら何度も確認する。造作家具の打ち合わせは、静かだけど真剣勝負です。

長年一緒にものづくりをしてきたからこそ、言葉にしなくても伝わる感覚がある。図面の上で交わす会話に、信頼がある。「ここはどう納める?」「この木は動くよ」「じゃあこう逃がそう」そんなやり取りの積み重ねが空間の静けさをつくっていく。

完成した時には見えない部分、でもその見えない堅実さが、住まいの品格になる。信頼できる職人とだからこそ、意匠計画の世界観は守られている。「最も美しい普通」はこうした関係性の中からうまれます。